高畠山  貞泉寺

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貞泉寺の境内散歩

永代供養塔
永代供養塔
 近年、やむを得ない理由により、家のお墓を守っていけないケースが生まれつつあります。こうした状況を受けて、このたび永代供養塔を建立いたしました。永代供養塔とは、御先祖様のお骨を収め、歴代住職が施主家にかわって永代にわたり御供養申し上げる墓所です。
 お申し込み、ご相談等は貞泉寺までご連絡ください。
場所:山形銀行高畠支店さん前の交差点を渡って南に歩いて行くと、「あい」さん と 「ふみや文具店」さんの間から釈迦如来の白い石像を遠望することができます。これが平成27年7月初めに完成した永代供養塔です。貞泉寺からのお帰りの際にでも、「子育地蔵尊堂」の左から回り込んでお立ち寄りください。

貞泉寺の参道に着きました。県道1号線から入る所は見逃しやすいのでご注意ください。詳しくは所在地・交通のページを参考にしてください。
県道から貞泉寺への入口
県道1号線から貞泉寺への入口…掲示板と石標

掲示板には行事の案内をはじめ”住職の思い”なども…

本堂に行く前にちょっと寄り道をして子育地蔵尊を訪れてみましょう。写真右側の掲示板には、下のように書かれています。
子育地蔵尊由来
 貞泉寺子育地蔵尊は、古来夜泣き地蔵とも云われ、子供の諸病退散と身体堅固、交通安全を祈願成就して下さる霊験あらたかなお地蔵様として万人の信仰をあつめております。
 文政十三年五月、当時出羽一円にその徳望が響きわたり、教えを受けた者幾百人と云われた、時の名僧『徳門上人』が比叡山での修行後、全国行脚をなされた。 その途次、江戸の木食賢明、徳嶋屋半助、及び阿波国の待田市兵衛、同政次斧次らの寄進を受け、亡き娘しづの菩提を弔うため、横町の鎮守様として、当貞泉寺に奉納されたのが、この子育地蔵尊であります。

  昭和六十二年に老朽化のため再建
    高畠山貞泉寺二十四世重興 大忍孝熙
    横町区

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参道を挟んで子育地蔵尊の向いには「高畠小学校発祥之地」の石碑があります。右側には下のように彫られています。

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本堂正面入口です。上部木鼻にあたる部分には、これも高山文五郎の作といわれるすばらしい獅子の彫刻が施されています。
本堂入口
上部の彫刻

左の彫刻
右の彫刻

 次に本堂の南側から墓地に向かいます。
 その前に予備知識として織田家が高畠に転封された経緯について触れてみます。
 明和4年(1767)8月になり、織田家の老臣が山県大弐事件という、幕府の覇権を批判した事件に関係していると見られ、それまで約150年間を過ごした上州・小幡城は没収され、出羽国高畠2万石に転封されてしまいました。
 その頃の藩主の8代・織田信邦は、上の事件によりまだ22歳という若さで責任を取り隠居させられてしまいました。高畠に移る際には、信浮(のぶちか 信邦の弟 2歳)が9代藩主となりました。
 織田氏の陣屋は高畠城(現在の高畠小学校の場所)に置かれ、この頃に貞泉寺が織田家の菩提寺となりました。
織田信常の墓碑
 貞泉寺には藩主の伯父・織田信常の墓碑が残されています。
 写真ではよく見えませんが、戒名は「解脱院殿天外遊道大居士」、墓碑の右側面には「寛政二庚滅歳(実物には歳の俗字が使用されている)」、墓碑の左側面には「正月二十六日」とあります。また、この墓碑の左側には側室とも云われる夫人の墓碑があります。
 以下、Wikipediaの「織田信常」に関するF.M.H.氏(2014年1月19日編集)の記述を引用しました。
 織田 信常(おだ のぶつね、宝永2年(1705年)- 寛政2年1月27日(1790年3月12日))は、上野小幡藩の第4代藩主・織田信就の次男。初名は信村。通称は亀次郎、蔵人。
『寛政重修諸家譜』によれば、「多病によりて嫡子たらず」とある。そのため、織田家の家督を相続せず、家中で津田蔵人と称し、生涯を終えた。寛政2年(1790年)1月27日死去、86歳。出羽高畠城下の貞泉寺に葬られた。
一説によれば、金田房輝の娘を妻に迎えて子女をもうけたという。

あちこちにお墓が造られています
←墓地分譲について
貞泉寺では分譲できる墓地を整備しています。墓地を必要とされている方はお気軽にご相談ください。
涅槃図
縦3m×横1.7m
修復した涅槃(ねはん)図→
蔵の中を整理していたところ古い涅槃図が見つかりました。だいぶ痛んでいので修復した結果見違えるほど立派になりました。
常設展示ではありませんが運がよければ本堂内で涅槃図をご覧頂くことができます。
涅槃図は釈迦(しゃか)の死(入滅)を描いたもので、多くの弟子や動物が集まってその死を悲しんでいます。

座禅する和尚

見頃の桜
境内の写真を撮影した日はちょうど桜が見頃でした。もう一度桜を眺めて境内の散歩を終了します。
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